昨日は、札幌で初雪、大阪で木枯らし1号が吹くなど
いよいよ冬がもうすぐそこまで来ているといった感が、身にしみた1日でした。
ところで以前、どこかで「イギリスにビートルズいるように、ベルギーにはタンタンがいる」
といった、タンタンの紹介文を目にした事がありました。
1960年代世界中を熱狂の渦に巻き込んだ
ビートルズの人気に対抗して、誰かベルギーの人が言ったのでしょうか?
もしタンタンを紹介する言葉として使った表現であれば、これは全く不適切だと思います。
タンタンはご存知のとおりルポライターですが、
少し違った捉え方をしてみると3つの「裏の顔」を発見しました。
まず、タンタン1つ目の裏の顔はシャーロック・ホームズのごとく
難事件を解決していく探偵の顔です。
2つ目の裏の顔は、アルセーヌ・ルパンのごとく鮮やかにお宝を
盗むのではなく、変装で相手を欺く役者?の顔です。
そして最後、3つ目の裏の顔はジェームズ・ボンドのごとく
組織に侵入して、情報を聞き出す諜報員の顔です。
そしてこの3つの作品を書いた作者と、タンタンの作者エルジェらは
20世紀前半に同じ時代を生きていました。
詳細は定かでは有りませんが、それぞれに影響を与えながら
これら4つの世界的な作品は生まれたのではないでしょうか。
もしこの先、タンタンってどんな絵本と誰かに聞かれる事があれば、
「ホームズとルパンとボンドの顔を持ったルポライター」
と説明してみてもいいのかもしれないと思う今日この頃です。
京都店 岡村